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中国のゆがんだ「教師の日」 贈り物に悩む親

2012年09月12日
【新唐人2012年9月13日付ニュース】9月10日は中国の “教師の日”。この日、教師に贈り物をするかどうかが、ネット上で再び話題となりました。調査によると、7割以上の親は当日、贈り物を用意して子供に持たすそうです。一方、教師と生徒の関係を物質化してはいけないと批判する声も少なくありません。
 
教師の日を迎え、中国のネット上では教師に贈り物をするかどうかが再度、話題になりました。あるネットユーザーによると、“朝、息子を幼稚園に送ったとき、ほとんどの園児たちが手に花を持っていた”そうです。
 
ツイッターのユーザーによると、自分の親戚は子供の担任に1000元の商品券を贈ったそうです。
 
報道によると、教師の日になると、7割を超える親が教師に贈り物を用意。300元から500元までの商品券が多いそうです。
 
山東済南大学教師 郭全芳さん
「親は他の人がみな贈り物をしているのに、自分の子だけが贈らないと、先生から差別されるのではないか心配するのです。今多くの人が花だけでなく、商品券を贈ったりします」
 
また、教師に贈り物をするのは教育の公平性への不信感からだとも示しました。
 
山西省の阮(げん)さんは、去年の教師の日、息子の担任に贈り物を用意しなかったせいで、先生から嫌がらせを受けたそうです。
 
山西省 阮莉さん
「先生はずっと私たちを困らせています。わけもなく、息子を指摘して、親を呼び出し、授業をやめさせると言うのです。教務主任に苦情を言っても何を意味するのか分からないと言われました。多分先生に何か贈ったら方がいいという意味でしょう。私は断固と贈りませんでした」
 
元ラジオ局の編集兼教師を務めた朱さんは、現下の中国社会は一種の消費主義に陥り、人間関係は完全に金銭化、物質化していると指摘します。
 
元ラジオ局編集兼教師 朱欣欣さん
「子供のときから人間関系を物質化の基礎に建てています。この点から見ると、子供の小さな心を毒害し、子供の成長にも不利です」
 
 “贈り物をしないと何事も達成できない”。このようなゆがんだ処世術を子供のときから教え込まれると、子供の心に良くない影響を与えると、教育専門家は危惧しています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 

(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工) 

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